今日は、待ち焦がれていた雪猿たちの季節がやってくる。「銀色のシーズン」を劇場で鑑賞して来ました。
事前に同映画の文庫本を読んだので、概ねストーリーは体の中で描かれていますが、そのリアリティー感を体感し、大満足目白押しの映画でした。(あの感動をもう一度体感したい・・・)
冒頭から雪猿たちの山々の頂上から滑り降りるスキーは迫力感でヒシヒシと伝わり、翻弄されてしまいました。また、スパイダーカムのカメラワークが一層釘付けにされてしまう程、素晴らしかったです。(もっと、この映画を通してモーグルスキーの巣晴らしさを奔走していきたい・・・・)
私的な主観ですが、一昨年の12月の中旬公開されたスノーボードの映画「ファースト・ディセント」を彷彿させる雪猿たちの超大作かな・・・。(心の中で燃えつくす様な興奮。。。。)
ファースト・ディセントは、ドキュメンタリー映画だったので、スノーボードに明るく無い人が観ると引けるところもあると思いますが、前人未到のトップライダーたちが、大自然を相手に、急斜面を滑り降りるシークエンスは、誰もがその迫力に翻弄され、果敢に無心で挑戦する巣晴らしさに感動することでしょう。
今回の「銀色のシーズン」は、スキー版と言えばいいんでしょうかね・・・・・。
(こちらも負けず劣らず、同じ冬のウィンタースポーツとして君臨していると・・・勝手に思い込んでいる。)
ストーリーを一先ず脇に置いたとしても、度々頂上から滑り降りるシークエンスは、観ているだけで席巻し、決して期待を裏切ることも無い。(DVDであれば何度観たいと思う程・・・)
それらを裏づけるものは、長野県白馬村の全面バックアップの上で、3ヶ月にも及ぶ長期ロケを敢行。想像を遥かに超越するエンターティメントの下地は、嘗て長野オリンピックでの公式モーグルコースを設営したスタッフたちであるという。そのベースに世界中から集結したトップスキーヤーたちの壮絶な雪上アクションにありきです。ハリウッド並みの前人未踏のエンターティメント超大作であることは間違いありません。
主役は、城山銀(瑛太)と綾瀬七海(田中麗奈)。
ストーリーの見所は、この主役2人が互いに鏡であること、自分の中では気づいて心の奥底に眠っている大切なものに気づき、互いに引き出しを出し合ったゆく。
この2人の出会いは決して偶然では無く、目的でも無い。出会いの先に何かがある・・・・。その与えられたヒントの中から、自らの手で切り開いて行かなければ・・・・。
スキーと通して出会った2人が、何かを学び、大切なものを掴んで行く。
城山銀ら(雪猿たち3人)は、白馬村の住民から煙たがられる程、自由奔放に何でも屋と称して、周囲の人々に迷惑を掛け、当たりやを演じたりと、卑劣な行動を繰返す日々。(逆撫でされられるような憎らしい・・・・って気持ちになってしまった・・・)
スキー警備隊を含めた村住民とのトラブルによる暴力的なシークエンスを観れば、一層野蛮な野郎たちにも見える。
しかし、その内の1人銀は嘗て元ワールドカップのモーグルスキーヤーで、村住民から持てはやされていた・・・。なのに、なぜ粗野な横行を繰返すのか・・・・。そこにはトラウマとなって落ち込み、這い上がれずに苦しんでいる弱い内面が映し出され、思わず涙ぐんでしまったような気もします。
遂に、城山銀が5年ぶりモーグルスキーの大会にサプライズ参戦。
この白馬村では、冬季オリンピック大会の予選会が開催されていて、村全体はこの銀の参戦を誰もが待ち望んでいたかもように大賑わい。(心の中がスーッと透明になった・・・・)
スタートラインに立った銀はとてもカッコ良かった。(俺もこんなスターになってみたい。。。)
貴方も白馬村の一員になったかのように、銀へノボリを振りかざし、固唾を呑んで見守っているかも知れません。(きっと貴方にも感動的なシークエンスが待ち受けています。)
ファースト・ディセントを彷彿させる雪猿たちの超大作「銀色のシーズン」を是非とも劇場で体感してみて下さい。
「銀色のシーズン」公式サイト
| 2008年01月14日 00:47
| 銀色のシーズン
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雪猿たちの季節がやってくる。「銀色のシーズン」が1月12日リリースまで、待ち遠しくて仕方がありません。
冬といえばウィンタースポーツの季節、私自身スキーは得意な方では無いですが、頂上からの急斜面を降る爽快感とカッコ良さには、常々翻弄され、憧れの的でもあります。そんな思いが張り巡らされている矢先、先週の土曜日に書店で、「銀色のシーズン」の文庫本が目に留まった。(バチ~ん!)
早速手に取って購入し、自宅に帰って読んでみました。(ドキドキわくわくって感じ・・・・)
前段では、映画コラムやチラシなどで事前チェック。(カッコいいっ~)
前人未到のエンターティメントとして、モーグルスキーでの雪上アクションに食いついた。
その時は、同アクションをベースした日常にごく有り触れた恋愛物語であるようなイメージを持っていましたが、そんな単純なものでは無く、お互いに心に傷を負った二人が出会い、そして感動ラブストーリーへと展開する超大作である予兆を感じさせられます。(是非とも早く映画を観たい!)
雪山で自由奔放な日々を過ごしている雪猿たち3人衆。
「城山銀(瑛太)・小嶋祐治(玉山鉄二)・神沼次郎(青木宗高)のトリオだ!」白馬村の住民から、ゲレンドの癌細胞として、煙たがられている。「なぜ!他人の迷惑など省みない粗野で横行になってしまうのか?」いわゆる落ちこぼれ3人衆で、その中の一人城山銀は、元ワールドカップのモーグルスキーヤー。しかし、5年前に大会で不運にも着地で失敗し、全治10ヶ月リハビリ2年間というトラウマから這い上がれずに、粗野な横行を度々繰返す日々。
一方、3日後に迎えたスキーの出来ない花嫁・綾瀬七海(田中麗奈)が彼らの目の前に現れ、この偶然的出会いが、飛躍を紡ぎ出す大きな運命へを紡がれてゆく第一歩。
その花嫁・綾瀬七海も城山銀らと同じく、心に傷を負って、さ迷っている。
何とこの彼女、雪で作った宮殿みたいな教会で挙式を挙げる為、わざわざ東京から列車に乗って、一足先にやって来た・・・・・。村総出で、七海はVIP扱いそのもの。
ところが、大好きだった戸田誠は、半年前に交通事故で亡くなっている。
そんな心の傷を消し去ろうと、「何時までも私の前に居続けて欲しい・・・」と願いながら、過去を引きずっている。そんな矢先に、ひょんなことで、既に誠が亡くなっていたことが判明し、村全体で大きなトラブルへ発展してゆくのであった・・・・・。
七海は、人だかりの無い、山奥で無理心中を図ろうとするが、ようやく城山銀が助け出す・・・。
しかし、山中は猛吹雪で身動きが取れなくなり、一時的にビバークを作って、2人で急場を凌いだ。その狭い2人きりの洞穴みたいな空間で、お互いに何か大切なものを失っていることに気づかされ、人に背中を押してもらって、時間を動かそうとする第一歩と紡ぎだしてゆく。
銀は、この村で冬季オリンピック大会への再挑戦への弾みをつける皮切りとなって、七海は、大好きだった誠の存在を思い出に変えようとしている・・・・。
そんな2人が決して偶然的とは言えない、運命的な出会いそのものが、自分の魂を切磋琢磨して生きてゆくヒントを授けられる大切なひと時であることを、思い馳せられました。
クライマックスでは、同オリンピック大会の予選に銀が出場することになった。
銀がこの大会への出場を待ち望んでいたかのように、この村全員の人達が歓喜に満ち溢れ、その応援団の中に、七海の存在も・・・・。(ヒーロー、ヒロインって感じて、こんな純粋な恋愛をしてみたいと思った・・・・・)。
いわゆるエゴ(小我)から大我へと大きく羽ばたき、皆の為に努力すれば、皆をハッピーにして、自分自身も幸せの道を辿れるセオリー的なものも鑑みれました。
文庫本を読んだだけですが、雪猿3人衆がゲレンデを山々を滑り降りるシークエンスと城山銀が綾瀬七海へのスキーの猛特訓の日々も併せて見逃せ無い・・・。右脳から映像化される程、臨場感が溢れ出しました。(これは、実際に劇場でモーグルスキーのカッコ良さを席巻してみたい・・・)
今までに見たことの無い雪上アクション。映画「スパイダーマン」で実現した前代未聞のカメラワークにも注目です。超大作のエンターティメントに大きな期待を掛け、互いに心に傷を負った2人が感動ラブストーリーへの展開を十二分に堪能したいと思っています。
実際の劇場での鑑賞後の感想は、近日中に投稿致します。(お楽しみに!!)
「銀色のシーズン」公式サイト
| 2008年01月12日 23:25
| 銀色のシーズン
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『茶々 天涯の貴妃(おんな)』を劇場にて鑑賞して来ました。
生誕100周年の迎えた井上靖さんの「淀どの日記」が原作であることを知りました。
織田信長の姪として、女帝と崇められ、豊臣秀吉の側室となり、関が原の乱では、家康も跪く程、勇敢で生涯貫く魂の強さに翻弄され、女性の生き抜く逞しさに頭が下がる思いが心の中で張り巡らされた。
戦国時代に生きる女性は、血も涙も無い
戦国時代を生き抜く茶々の波乱万丈を虐げられる人生。男社会に揉まれながら、天下統一制覇の野望の波乱により、囚われ人・嫁ぎ先などが否応なしに、全てが振り回されてしまうリスクを孕んでいる。決して逆らうことが出来ず、裏切りや所詮女だと見下されることも・・・。その配下の中で侮辱たる強い念を抱きながら、天下を目論む芯の魂の強さは、並大抵のことでは無い。女性として生きる道は狭き門であり、血も涙も無いことを思い知らされた。
憎い仇を持ちながら複雑な心境が蠢く茶々
茶々・はつ・お督は、信長の妹・お市の方と浅井長政との間に生まれた三姉妹。しかし、1573年無残にも信長は、裏切りものとして長政の首を取り(処刑)、お市の方と三姉妹は、織田家の重臣の元へ余儀なく身を寄せることになる。
1583年、次は関白となって姓を改める豊臣秀吉が頭角を現し、信長の亡き後に無残にも攻められ、お市の方が自らが自害を決意する。その後三姉妹は、秀吉の囚われ人になり、茶々を残して、2人の妹は嫁ぎに出て互いに離れ離れになることへの宿命を背負われた。
一人残された茶々は、秀吉の根回しで大蔵卿から世継ぎの話を持ちかけらた。一時は拒んだものの、天下取りの目論みを条件に請け入れるのであった。しかし、茶々には両親を死に追いやった憎い仇を持ちながら、生きる為には現状を請け入れねばならない複雑な心境を鑑みることが出来ます。秀吉から聚楽第に招かれ、共に一夜を過ごした初日、茶々は、就寝中の秀吉に刀を振り下ろそうとしたシークエンスは、切迫感が漂いました。もし、あの瞬間に秀吉が目を覚ましていたらどうなっていたのか?茶々の人生の行方が恐ろしくも思えました。
第一の子 鶴松の謎の死を遂げた茶々の悔しさ
茶々は、秀吉の心優しい心情に触れ、半ば憎き仇を企む殺意が和らいでいく。やがて、待望の鶴松が誕生、しかし、陣中見舞いに赴いた留守中に謎の死を遂げてしまうのであった。秀吉は、「私の子をどうしてくれるのだっ!」と茶々を厳しく叱責した。この時代は、男社会中心の天下争いが反映している赴きを感じ取りました。
無残にも、「女性は子供を産む道具である」という風潮を何となく感じ取り、茶々が鶴松を一回も抱くことが出来なかった悔しさは、痛いほど伝わってくるような臨場感でした。
三女の小督は、心配して姉(茶々)の元へ訪れる。秀吉の前で、「世継ぎの為に代わりに産みます」と、自ら体を投げ出そうとしたのである。過去に姉(茶々)に命を助けてもらった恩義と姉妹の強い絆で結ばれている心意気を悟りました。
秀吉は、茶々を助けようと決死の覚悟で臨む小督の心情に打たれ、茶々を許そうと詰め寄ったのだった。しかし、茶々は、「小督は太閤(秀吉)様が手を出せば、自ら命を絶つでしょう」と秀吉を突き放したのです。流石の秀吉でも、頭が上がらず、「もう一度、子供を産んでくれ。頼む・・・」と跪いて茶々に申し送りすることとなった。
ここには、小督を一人の女として認め、女として生き抜く魂の強さを鑑みることが出来る。一方では、秀吉が「天下の世継ぎは、茶々にしか出来ない」と崇めているような心情も伺えました。
茶々の女帝としての予兆
やがて、茶々に第二の子 秀頼が誕生。しかし、間もない中で、秀吉の策略によって、小督が家康の跡継ぎ・秀忠に嫁ぐことになる。茶々は、「もし、豊臣家と徳川家が戦うことになったとしても、どちらかが生き残れば私たちの勝ち」と目論む強さは、後々関が原の乱での戦いに継承されていくのであった。ここは重要な伏線を敷く、キーワード的な要素であり、茶々の女帝としてのベールが剥がされる予兆であるとも伺えます。
秀頼を支える母親と太閤(秀吉)への遺志を貫く
1598年秀吉死去とともに、水面下で徳川家康が天下統一の策略を企みが、勢力拡大への頭角をあらわにしていく・・・・・・・。
それから10年後、家康が兵を挙げて、豊臣の牙城、大坂城を明け渡す様、和議書を送りつけた。しかし、秀頼(茶々の第2の子)曰く、淀殿として崇められた茶々は、宣戦布告を突きつけた。太閤(秀吉)様から「この城で秀頼とワシ(秀吉)を守ってくれ・・・」と遺志を受け継いでいる。絶対にこの城を明け渡す訳にはいかない・・・・。淀主として秀頼を支えるお母さん的な存在感と信長の血を引く勇ましさの2面性が鑑みれる女帝としての茶々、今現代でもビジネスの世界に揉まれながら生き抜く姿を投影するような面持ちに晒される気持ちにもなりました。
家康の策略にも屈しない最期まで己の生涯を貫く茶々
茶々は、家康が統一制覇を目論みながらも豊臣家に配慮する気持ちを踏みにじったのです。
家康の兵力は20万人に対し、豊臣わずか5万人程、家康の趨勢は歴然で、大坂城を完全に包囲し、豊臣家は完全に万事休す状態、茶々は終焉を告げた。
家康の目論みは、大坂城の天守ありきで、茶々に「俺に跪け~っ」と悔しがりる男のプライド的な心情が読み取れました。しかし、茶々は、自ら自害を決意して、太閤様(秀吉)のいる天守をすべて焼き払ってしまったのであった。流石に家康もこれには、圧倒され跪いてしまった・・・・・。
大坂城の天守が消失され、関が原の乱による兵力大打撃と傷跡を残すのみとなってしまったのです。茶々の「どちらかが生き残れば私たちの勝ち」を最期まで全うしたことになる。生き残った2人の妹(はる・小督)にも、生きるすべをしっかりと授けたのです。豊臣家として秀頼に嫁いだ小督の娘・千の命を救ったことも、姉妹の誇りと信念を貫き通したことなんだと、つくづく思いを馳せられました。
家康も躓く程、男の野望にも屈しない、茶々の生涯貫く魂の強さでした。
『茶々 天涯の貴妃(おんな)』
| 2008年01月01日 14:27
| 茶々 天涯の貴妃(おんな)
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